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【広島県尾道市】かつてひとりの画家が暮らした古民家が、一棟貸しの宿「Sow.」としてオープン

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静岡県御殿場市のバークレーの風が、広島県尾道市に古民家一棟貸しの宿「Sow.(ソウ)」を開業した。

手すりに残る絵の具の跡



Sow.は、かつて一人の画家が暮らし、制作していた家を受け継いだ宿だ。母屋とアトリエを結ぶ渡り廊下の手すりには、いまも絵の具の跡が残っている。運営元はこれをあえて消さず、そのまま残すことにしたという。この家に流れていた”暮らすこととつくることが地続きだった時間”を、次に訪れる人へ手渡す狙いだ。

5DKの母屋は一棟丸ごと貸し切り、最大10名まで宿泊可能。尾道の街並みや尾道水道、その先のしまなみ海道を望む坂の上に立地する。泊まることの先に小さな発見や会話、次の活動が芽吹く時間を提案する。予約は公式サイトおよび各OTAで受け付けている。

由来は”成功の種を蒔く”


Sow.という名前は、”sow the seeds of success(成功の種を蒔く)”に由来する。ここでいう成功とは、大きな成果だけを指すのではない。旅の途中で見つけた小さな視点や、久しぶりに交わした会話、手を動かしてみようと思えた瞬間。滞在中に蒔かれた種が、帰った後の毎日のどこかで芽を出すことだ。

最大10名、ひとつ屋根の下で過ごす「Stay」。広間とダイニングキッチンで時間を分け合う「Share」。滞在をきっかけに次の活動が始まる「Seed」、この3つを大切にしている。

次の滞在者が続きを重ねていく場所に

改修にあたって、畳や縁側、床の間、庭、渡り廊下など、家がもともと持っていた形と気配を可能な限り残した。手すりの絵の具の跡も、そのひとつだ。それは装飾ではなく、誰かがここで暮らし、考え、手を動かした時間の証。家を完成された展示物として保存するのではなく、次の滞在者が過ごすことで続きを重ねていく場所として開く。

多くのつくり手を惹きつけてきた町

しまなみ海道まで一望できる



尾道は、林芙美子や志賀直哉、大林宣彦監督をはじめ、多くのつくり手を惹きつけてきた町だ。路地に入れば静かに一人でいられる一方、坂を下りれば商店街や港、新開地区の人の往来がある。孤独と喧騒のどちらかに閉じるのではなく、その間を自分の気分で行き来できる。

宿から西へ歩けば、映画『転校生』の階段で知られる御袖天満宮。北東には西國寺、南へ坂を下れば新開地区、眼下には尾道水道が広がる。

Sow.はJR尾道駅から徒歩約20分。商店街を抜けて山手へ向かい、石段と古い塀に挟まれたレンガ坂を登った先にあり、宿の前まで車は入れない。

Sow.へと続くレンガ坂

自分の足で坂を登り、視界がひらけて尾道の街と海が現れる。その身体感覚も含め、町から宿へ気持ちを切り替える時間になっている。

一棟貸しの5DKに最大10名

2階 和室

1階 和室

母屋は151平方メートルの5DK。シングルベッド2台と布団8組を備え、最大10名まで宿泊できる。

1階 DK 

2階の日のあたる廊下

襖を開ければ13.19帖のダイニングキッチンと和室がつながり、10名でも同じ食卓が囲める。襖を閉じれば、それぞれが静かに過ごせる寝室になる。

2階 和室

1階 キッチン

キッチン、浴室、独立シャワー、トイレ2か所、洗濯機・乾燥機、Wi-Fiなどを備え、大人数や長めの滞在にも対応できる。

隣接する約94平方メートルのアトリエ



母屋の隣には、1階約43平方メートル、2階約51平方メートル、計約94平方メートルのアトリエがある。


住居とは異なる洋風の設えや意匠を凝らした灯りなど、かつての創作の気配を残す空間だ。



アトリエは将来的には、少人数のワークショップや教室、作品展示・ポップアップなどに。また、撮影や打ち合わせ、読書会など、制作と対話のためのレンタルスペースとして、活用予定だ。アトリエのレンタルは現在準備中で、受付開始時には公式サイトおよびInstagramで案内される。

9月1日(火)に開業した、尾道の古民家一棟貸しの宿・Sow.へ出かけてみては。

■Sow.(ソウ)

所在地:広島県尾道市西久保町10-4

チェックイン:15:00〜
チェックアウト:〜10:00


公式サイト:https://sow-onomichi.com
公式Instagram:https://www.instagram.com/sow.seed.2026

(熊田明日良)

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